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 週刊 モグラ屋通信 第42号 2001.8/23  

 
内藤です。オフィスマッチングモウルが企画・制作している三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2001 祭りとアートに出会う島』の第一弾、 弁天祭り が無事、そして好評のうちに終了したことを、まずはご報告させていただきます。
 
弁天祭り 各行事に関する詳細な報告は、近々させていただくとして、今回、ここでみなさまにお知らせしたいのは、 弁天祭り の実現にあたり、30名のボランティアの協力があったこと、それなしには成立しなかったということです。一般にボランティアを呼びかける時間がまったくなかったことから、今回は、インスタレーションのプランをつくってもらったアーティストの 松岡徹 に頼んで、彼が講師をしている名古屋芸術大学の学生に呼びかけてもらいました。
 
同時に、地元企業であるデンソーにもボランティア参加者を呼びかけました。社内に1800人の登録者を持つ「デンソー・ハートフルクラブ」は、すでに数年間、佐久島のさまざまな活動にボランティアを派遣していたからです。学生は遊びたいだろう夏休み。社会人は帰省のシーズンであるこのお盆の時期に、どのくらいの人が集まってくれるのだろうか? 私と池田は「20人が理想。15人は最低欲しい」と、考えていました。しかし、ボランティアの申し出はあっという間に30人になりました。本当に、あっという間に。 ◆(写真上左:弁天社のある筒島奥の院の竹林でのインスタレーション制作/写真上右:弁天社境内での竹による楽器づくり作業)
 
ボランティアは名古屋芸術大学、名古屋造形大学の学生とそのOB、社会人はデンソーの社員を始めとして、某生命保険会社社員、某商工会議所職員、某主夫や某主婦など。年齢は、59歳から19歳まで! 自前の船で乗り付けて来る者まであり、でした。いわゆるひとつの女子大生が多かったのですが、そこはそれ、日頃作品制作をしているだけあって、同世代の軟弱な男の子の100万倍くらい頼もしい存在でしたわ、マジで。もちろん、男子学生の2人も、めざましい活躍をしてくれましたですよ。さらに、日頃からボランティア活動で社会貢献されているデンソー社員の皆さまも、ホントに頼もしい存在でしたわ。
 
作業班の他に、ボランティアとスタッフの食事をつくるまかない班もいて、彼らの作った食事は大好評。ボランティアから「労働の後の食事が楽しみ」と言ってもらえたのも、とても嬉しかったですね。やっぱり食事って大切ですもの……。まかない班の人選をした私としてもほっとしています。
 
ボランティアに関しては「30人もいたら、10人くらい使えない人間が混ざっていてもしかたない」と覚悟していた私の予想は良い意味で裏切られました。奇跡のような話ですが、使えない人間がひとりもいなかった。全員、ものすごくよく動いてくれました。佐久島の人たちにも喜んでもらえました。そのことも、とても嬉しかったですね。  ◆(写真上左:筒島入口に祭りの旗を立てる学生ボランティア/写真上右:美味しい食事をつくってくれたまかない班の面々)
 
高いところに登ったり、のこぎりなどの刃物を使ったり、作業には危険も伴っていました。また、島内での移動、暑い中での作業……。事故が起きたり体調を崩す人も出てくるのではないか? 30人ものボランティアと過ごした3日間、結構緊張の連続でございました。その割に人使い荒いと思われたかもしれないけど。
 
でも、事故も体調不良もなく、話をした限りでは「たいへんだったけど楽しかった」という感想、「また次の時も声かけてください」という嬉しい声を聞くことができたのは、本当に嬉しいことです。分刻みのスケジュールの中、ボランティアの人たちとはゆっくりお話することもできませんでしたが、この場を借りて、心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
 
ボランティア、天候、その他、危機に陥るたびに差し伸べられる信じられない救いの手……。今回の 弁天祭り は、本当に助けられることばかりでした。これも弁天さまのおかげかもしれません。なお、 弁天祭り という大きなイベントの中の一環として開催されている展覧会 『弁天奉納三人展』 は、9月2日(日)まで引き続き開催中。さらに、本来は8月15〜16日の2日間限定公開を予定していた筒島インスタレーションは、弁天神社の奉賛会の方たちの好評を得て、引き続きご覧いただけることになりました。機会のある方は、ご高覧くださいますよう、心からお願い申し上げます。 ◆(写真上左:作業を終え、夕食時にほっと一息、ビール片手のしあわせそうな池田/写真上右: 『弁天奉納三人展』会場)
 
さて、上記佐久島以外の最近のお仕事としては、『佐谷和彦の仕事場』に続く、オフィスマッチングモウルのウェブサイト制作仕事第二弾として、『代官山インスタレーション 』ウェブサイトの制作をしました。「代官山の街並みとのかかわりの中で、それぞれの場の特性を生かしたインスタレーションプランを募集します。若いアーティストのデビューを期待します。」というこのプロジェクトの応募締切は10月10日ですから、興味のあるアーティストの方は応募してみてはいかがでしょう? 事務局はアートフロントギャラリーです。
 
そんなこんなの多忙な日々の中、なかなかアートなおでかけができませんが、8月18日には豊田市美術館に川俣正のプロジェクトのシンポジウムに池田とふたりで行ってきました。そういえば、2年前に同館で開催されたおなじく川俣正のレクチャーにいっしょにでかけたのをきっかけに、オフィスマッチングモウルははじまったんだなぁ、なんて、ちょっとしみじみしてしまいました。

 
現在進行形の仕事
『代官山インスタレーション 』ウェブサイト (制作)
・ 佐谷画廊ウェブサイト 『佐谷和彦の仕事場』 (企画・制作・運営)/8月22日更新
・ 三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2001 祭りとアートに出会う島』 (企画・制作)
 
 
     
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