Office Matching Mole on the Web/週刊モグラ屋通信 31



 週刊 モグラ屋通信 69号 2003.6/2  

内藤です。先日、自宅で企画書を書いていた午前4時頃。コーヒーを入れて、気分転換にテレビをつけるとタモリが出ていました。ん? タモリ倶楽部はとっくに終わっているのになぜ? と思いながら、画面を見入ると、タモリと話しているおじいちゃん、どこかで見たような…、あっ、内田先生だ。というわけで、誰がこんな時間にテレビ見てるかな? という時間に放送された地元名古屋テレビ(最近はメ〜テレというらしい)のドキュメンタリーは、タモリをナビゲーターにして、Dr.Jazz こと、内田修先生のジャズ人生をとりあげた番組でした。これは、以前も全国放送された番組の再放送。ラスト15分しか見られなかったけれど、濃かったなぁ、ものすごいメジャーなジャズ・ミュージシャンが目白押しだった。そのコメントの間を縫って、内田先生の「ジャズ的人生」が溢れ出ていたし…(音楽、酒、タバコ、若い娘たち等々)。ジャズ好きならば知る人ぞ知る内田修先生。先日オープンしたウェブサイト内田修ジャズコレクションも行政っぽくないと、なかなか好評。監修担当の池田は、「超カンタン ジャズ入門 レコードの扱い方」というコーナーで、手モデル(顔も出てるけど)としても撮影時に活躍してます。しかしあれだ、この番組を見ていて、「都会の夜」みたいな雰囲気を思い出してしまいましたよ。私たちってば、こういう仕事もしてるんだってば! 別に田舎専門のアート・マネジメント会社というわけではないってば。水陸両用ってことで、そこんとこよろしくねっ。
 
話は変わって、モグラ屋の事務所移転計画、微妙に進んでいます。ある日、池田と私は、懸案の事務所探しのため、とある不動産屋を尋ねたのでした。店にいたのは、かなりな高齢とお見受けするご老人。席をすすめられた私と池田は、年季の入った応接セットのソファ(かつて榎倉康二が、写真作品で撮影した芸大にあった古いソファみたいなやつ…ってわからんか)に座り、尋ねられるままに「これこれこんな物件を」と説明。話を全部聞いてくれた後に「わしは留守番の者で」と言われて、型どおりにずっこけたのが最初の思い出。とりあえず名刺を置いて、連絡をくれるように伝言して戻るも、待てど暮せど連絡はなし。その上、いつ電話しても誰も出ない。留守番電話にすらなってない。私たちはその度に「謎っ!」と叫びながら、連絡を続けました。なんでそういうやる気のなさ気な不動産屋にこだわるのか? というと、私の周囲で複数名がそこのご主人によって、かなりの掘り出し物物件をゲットしていたからなのです。そして、とうとうホンモノの不動産屋の主に会う日がやってきました。
 
私たちもながいこと美術の業界にいて、ある意味個性的な人に対する免疫はできていたはずですが、その不動産屋のご主人に出会った瞬間、これまで使ってきた「個性的」という言葉が偽善に思えたね。いやはや、もうそのオーラに私たちは撃たれました。まぁ、「文字にすると虚しいほどの現実の個性的さ」と書くにとどめておきますが、私も池田もそのキャラクターにある意味はまってます。今は、不動産屋さんの手腕に運命をゆだねて、来るべき変化の時を待つ――という状況です。
 
5月10日スタートした木村崇人展『佐久島で地球と遊ぶ』 は、大変な好評をいただいております。展覧会は7月20日まで。本日は、写真リポート を更新しました。まだご覧でない方、お見逃しのないように! 佐久島で、地球と遊ぼう。楽しいよ。
 
現在進行形の仕事
三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2003 祭りとアートに出会う島』 企画・制作/6月3日更新
岡崎市シビックセンター 内田修ジャズコレクション 展示コーディネート/継続中 ウェブサイトできました
 
 
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 週刊 モグラ屋通信 第70号 2003.6/18  

内藤です。6月は結構忙しいモグラ屋です。 『木村崇人展 佐久島で地球と遊ぶ』 の会期はまだ半分過ぎたところですが、当然のことながら次回展覧会の準備はすでに始まっています。木村崇人関連でも、16日には佐久島小、中学校の全校児童・生徒を対象にワークショップ『地球と遊ぶジャイロのおもちゃをつくろう』を開催したばかり、でも7月13日に開催される『ワークショップ 松岡徹と提灯をつくろう』の参加者募集が本日スタート、といった具合に…。
 
佐久島には今月も何度も行きました。終日NHKの取材に同行したり、木村崇人ワークショップの学校での打ち合わせ、そしてワークショップ本番。今後の予定も会議あり、平田五郎とボランティアが大葉邸の手直しで連泊することになっております。
 
最近のアートなおでかけは、白土舎での設楽知昭展。とてもいい展覧会でした。なんていうのかなぁ、私がいっしょに仕事をしたいと思うアーティストっていうのは、昨今の華やかな日本のアート・シーンから見れば地味というか、いわゆる「流行」っていうのから距離を置いた人たちが多いんだけど、その距離感の中に、何かヒントみたいなものが隠されているんじゃないかと思う也。設楽知昭展会場で、ディレクターの土崎さんに、思わず「こういう展覧会を見なくちゃいけないですよね! たくさんの人が」という吼えてしまいましたよ、ガオーッ。土崎さんも「そうですよね!」と力強く答えてくださる。この日は展覧会の初日だったのですが、翌日早朝から佐久島に向かわなければならなかった私は、昼過ぎに白土舎を訪れました。作品を見ていると、今村哲さんと、染谷亜里可さん登場。設楽さんも交えてお話していると、内藤携帯電話に小川信治さんから電話が入る。おおっ、懐かしの『仲介者たち』の6名のうちの4人が…。そういえば、自主企画の展覧会って、あれ以来だなぁ、そろそろわがままいっぱいのへんな展覧会をしたいなぁ。え? もちろん考えていますとも。ふっ。タイトルだってもう決まっているもんね。作家だってだいたい決まっているもんね。すごく面白くてへんな展覧会だもんね。あとはお金か…(遠い目)。
 
今年の前半は、佐久島仕事とジャズ仕事に明け暮れておりましたが、後半は別仕事も何本か入っております。いつものアレあり、初めてのコレあり、という感じで、多忙は予想されますが、楽しくもなりそう。その前に早く新事務所を決めないと、だわ。その、事務所移転の命運をゆだねている不動産屋のご主人と、先日、商工会議所の無料の講演会でばったりお会いしました。サイエンス・プロデューサーというお仕事の結構美人な女性が講師。こないだ偶然見ていたタモリ倶楽部にも出てたよ、この人、と思いながら、さまざまな化学の実験の実演を見ておりました。「子どもたちの理科離れをなんとかしたい」というところが根本にあるので、実験は、なかなか楽しいものでしたよ、液体窒素を床にばらまいたりして。
 
講演会の中で、電気の実験がありました。電気が起こると磁場が生まれる。では、磁場から電気を生み出せないか? とかなんとかいうやつ。間違っていたらごめんなさい。で、磁場から電気が起こるかどうかを身を持って確かめるという実験に「どなたかご協力をお願いします」と壇上から呼びかける美人講師。一番前で聞いていた私は速攻「はいはいはい」と手をあげる。隣で池田が「ひぇー」という顔をしていましたが、まぁ、そういうの、なんか面白いじゃないですか。で、手を挙げた何人かが壇上に招かれました。私は一番前にいたので、壇上に上がるのも一番最初。上がりきってふと後ろを振り向くと、隣にいたのは件の不動産屋の社長でした。最前列で、池田が笑いの発作をこらえるために身をくねらせているのが見えましたよ。私は小さな声で社長に挨拶。その後、仲良く手を繋いで、電気を流されあったという次第です。びりびりされた後、事務所探しの念押ししておいたのはいうまでもありません。ついに手まで握り合って電気で結ばれた私たち。きっといい事務所が見つかるに違いないわ。
 
現在進行形の仕事
三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2003 祭りとアートに出会う島』 企画・制作/6月18日更新
岡崎市シビックセンター 内田修ジャズコレクション 展示コーディネート/継続中 ウェブサイトできました
 
 
     
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