Office Matching Mole on the Web
オフィス・マッチング・モウル 週刊モグラ屋通信 39


本日の担当:内藤
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 週刊 モグラ屋通信 第91号 2004.5/28  

ものすごく忙しいんです。2004年度のモグラ屋は、新人山口の入社を待ってましたとばかりに、年内はほとんど息付く間もないスケジュールになっています。というわけで、モグ通の更新を一ヶ月もさぼってしまいました。犯人は私です。この一ヶ月の間に、モグラ屋をめぐる状況は、めまぐるしく変化したわけですが、その最たるものは、永年の懸案だった引越し先が見つかったことです! 万歳!
 
とはいえ、引越し以前に、現在池田も私も複数の担当仕事と複数の印刷物の締め切りをそれぞれ抱え、山口がいてくれるおかげで、いくつかの仕事からは解放されたものの、まだまだ修羅場は続くよどこまでも。7月からは新事務所に移動するのを目標にしておりますが、7、8月は佐久島でレジデンスやイベントが集中する農繁期 (海だけど) に当たるため、新事務所にどれだけいられるかな? モグラ屋がのんびり優雅なスタイルで仕事をするのは、まだまだまだ先のようです。なにしろ、6月1日に印刷物の原稿入稿が1本あるのに、月末の土日は佐久島へいかなければならない私は、さきほど、ふとカレンダーを見て5月が31日まであるのを発見 ←馬鹿) ! あまりの嬉しさに小躍りしたくらいです。ひゃっほー!
 
現在進行形の仕事
三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2003 祭りとアートに出会う島』 企画・制作/5月28日更新/
岡崎市シビックセンター 内田修ジャズコレクション 展示コーディネート/継続中
 

本日の担当:池田
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 週刊 モグラ屋通信 第92号 2004.6/6  

べつに今までかくしていたわけじゃないんですが、じつはオフィスマッチングモウル、この4月から大学で講義を行なっております。もともと不良体質な上、いろんな意味で「先生」というものが苦手なマッチングモウル(いや、それは池田と内藤だけでした。山口は別)。なのに、まさか「先生」やっているなんて…。
 
っていうのも、非常勤で前期半年だけだし、まあ「現代芸術論」なんてお堅い名前ですが、マッチングモウルの経験というか仕事の話でOKですと言われ、さらに年の初めに、今年はいつもと違うことに挑戦! なんて意気込んでいたものですから、つい受けてしまいました。 で、現在週1回、某大学に通っているわけですが、なんと相手が経営学部3年生の90人(実際出席は60人くらい?)。なんで、いきなり「現代美術云々…」なんて話をしてもきっと通じないだろうと思い、最初は佐久島のアートプロジェクトのことや各地のまちづくりとアート系事例について映像をまじえて話をしていたわけですが、これがどうもピンとこない。こういう話は学生たちに興味がないのか、わたしの話が下手なのか…、らしくもなく悩んだりして…。
 
なんだけど、もう最近は開き直って、わたしの好きなアーティストや話したいことをわりと本音で話すようにしたら、学生も若干反応してくれているようです。なんかこう、人に何かを伝えることの基本を逆にわたしが教えられているというか、そういう意味でいろいろ考えさせられる貴重な経験になっているのかしら。
 
それから、好きな美術の話をしていると楽しいし、日々の仕事で忘れがちな美術への愛というか、やっぱりわたしは美術が好きだー! という気持ちが湧いてくるのも、苦手な「先生」をやってみて得られた収穫でしょうか(しかし、ほとんど映像を見せているだけの講義を退屈だと思っている学生がいたら、ごめんなさい)
 
最近は美術系の大学ではなく、経営学部みたいな「マネジメント」について取り組む学部や大学から、美術関係者に講義を依頼するケースが増えているそう。やはりこれは、各地のまちづくりをはじめ、いろんな分野にアートがどんどん取り入れられているからでしょう。アートが社会に少しずつ浸透している実感もある今日このごろ…。
 
 
現在進行形の仕事
三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2004 祭りとアートに出会う島』 企画・制作/6月2更新
岡崎市シビックセンター 内田修ジャズコレクション 展示コーディネート/継続中
 

本日の担当:山口
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 週刊 モグラ屋通信 第93号 2004.6/15  

佐久島で5月にオープンした実験的ミュージアム・ショップ「となりのおみせ」の店長、山口です(ついさっき内藤と池田より任命)。みなさんはもうこのお店をご利用いただけましたか?来ていただいたお客さまには、「いろいろ素敵なものがあって楽しい」と、おかげさまでご好評いただいております。また「土壁と黒い柱がきれいだし、とっても雰囲気のいいお店ね」と言ってくださる方も多く、そんな方には、ついつい開店準備のエピソードを熱く話してしまいます。
 
何十年も使用されていなくて、床も腐って穴だらけで、大量の荷物(ごみ)に占拠されていた建物を、美大生のボランティア3人(プラスまるで魔法使いのような早業で作業をしてくれた島の大工さん1人)で3日の間に改装して、作家の方にも手伝ってもらいながらマッチングモウルの3人で前日に商品を飾りつけ、という信じられないスケジュールで開店にこぎつけたことを。まるでコントのように学生ボランティアの男の子が、床板が抜けた穴にズボッと転落した時は「無理だぁ〜。」と諦めかけてしまいましたよ。もう一度同じことができるかと聞かれたら、うーん、自信がありません。今の姿にこぎつけるまでには結構な苦労と奇跡がいくつかあったのです。
 
しかし、その苦労と奇跡を忘れて、次はとなりの建物も改装してカフェにしたらステキじゃないかしら? 何なら、となりの建物との間のスペースにパラソルとテーブルセットを置いて海の見えるオープンカフェにしてしまおう! と勝手な楽しい妄想は膨らむばかり。 少しずつ、時には大胆に進化していく「となりのおみせ」に、みなさまどうぞご期待ください。
写真は「となりのおみせ」店内。クラフト作品や島の特産品、アーティスト・グッズなど、楽しくてステキな商品がいっぱい!
 
 
現在進行形の仕事
三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2004 祭りとアートに出会う島』 企画・制作/
  設楽知昭展『佐久島の恋 ― FOLIOS ―』 7月18日まで開催中!

岡崎市シビックセンター 内田修ジャズコレクション 展示コーディネート/継続中
 

本日の担当:池田
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 週刊 モグラ屋通信 第94号 2004.6/22  

「プロデューサー」について考えるの巻
 
世の中にはプロデューサーって職業の人が、いっぱいいます。音楽に映画、演劇、美術業界などなど、主に芸術・芸能関係でその手の職業が多いわけだけど、ほんとうにほんとうの意味でプロデューサーってどんな人? って考えたこと、あります?
 
じつはわたし学生時代に、恥ずかしながらプロデュースコース(正確にはプロデュース系と言うらしい)というのを専攻していました。当時意味もよくわからずに…。 このコース、「文化や芸術が単に作り手である芸術家だけによって形成されるものではなく、作品を受けとめ追創作する観衆と芸術家をつなぐ媒介者(プロモーター)もまた文化や芸術の重要な担い手である」という考えものと、プロデュースについて研究したり、プロデューサーを養成する(だったと思う)という目的があったわけですが、無知な若者にとっては「プロデューサー=業界の権力者」という単なるミーハー的な興味ばかりが先行していたような気がします。
 
ちなみに、広辞苑によると「プロデューサー:製作者。特に映画・演劇の製作・上演に当って、立案・人事・予算などの責任を負う人。また。ラジオ・テレビなどの番組製作者。」とあって、この業界的な意味での「プロデューサー」って言葉の使われ方が世間一般的なんだろうね。 まあ、それで実際、自分が業界もどきのはしくれになってみて、ふと思うのは、ほんとうにプロデューサーなんて思える人はなかなかいないし、なろうと思ってなれるものでもないということ。そもそも日本で「プロデューサー」なんて言葉が無理なんじゃないの、って思ったりもして。
 
でも、そんな悶々とした気持ちを吹き飛ばしてくれる人がいたんです。「Dr.Jazz」こと内田修氏。日本ジャズ界の黒幕(?)でもある知る人ぞ知るこの先生は、岡崎で外科医をされつつ、渡辺貞夫、日野皓正、山下洋輔…など、今や世界のトップジャズミュージシャンたちを無名時代から支えてきたという人。
 
わたしはこの人こそ、日本だから成立するほんとうの意味で、真のプロデューサーではないかと思っているんです。つまり、アーティストの才能を伸ばし、アーティストと共に、よりすばらしい作品を生み出すちからのある人という意味で。アメリカ的にコマーシャルに走ったり、日本的業界のように根回しや人間関係に翻弄されるのが、プロデューサーの仕事と思い込んでしまうプロデューサーが多いなか、「なぜ」「なんのために」ということが置き去りにされているような気がします。 内田先生のように、観客のプロというか、ほんとうに純粋にジャズが好きで、ひたすら良い演奏が聴きたくて、その思いがいちばんにあるからこそ、自然に人や場がつくられていくかんじ。もちろん、だからこそ、時に厳しくもあるんだけど。 ミュージシャンたちと内田先生の交流を見聞きするたびに、そうなのよ、こういう、このかんじ、これが美術の世界にもたくさん起こればいいのになあ、としみじみ思います。一昔前には、美術の世界にもいたのにね(瀧口修造とか?)。今はどうなんでしょうか…。
 
内田修氏についてはこちらのウェヴサイトをご覧ください。
内田修ジャズコレクション http://www.uchida-jazz.jp/
 
 
現在進行形の仕事
三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2004 祭りとアートに出会う島』 企画・制作/
  設楽知昭展『佐久島の恋 ― FOLIOS ―』 7月18日まで開催中!

岡崎市シビックセンター 内田修ジャズコレクション 展示コーディネート/継続中
 

 
     
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