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松岡徹のバルセロナ日記 19


2005.4/2


2月18日
朝10時にザゴラの町を出発。車に乗り込むときに少年に呼び止められ、彼らが葉っぱで作ったラクダを、20DH(ディルハム。約0.2ユーロ)で買う事にする。子供たちの小遣い稼ぎのようだ。目の前でさっと起用に作り、立派に金額の交渉もして感心する。
 
そこからすこし南へ下り陶器を作る村に到着(名前は聞くのを忘れてしまった)。道沿いにたくさんの陶器のお店が並び、奥にはちいさな工房で子供から大人まで大勢で働いていた。工房の中に入り作業を見せてもらう。お店に行き物色したがこれといった物が見つからず、外に出てぶらぶらしていると陶器のかけらがたくさん捨ててあるのを発見。形と色の良い物をいくつかひろい満足し村を後にする。再び北上、ザゴラを抜け、相変わらず続く岩山と砂漠と眺めながら車に揺られる。すこしまだお尻が痛い。
 
ワルザザードに再び帰って来た。南モロッコを一周したらしい。ここはサハラ砂漠の入り口であり出口なんだと実感。夜HANMAM(ハンマム)に行く。スチームサウナの銭湯のような場所で、イスラムの礼拝前にからだを清めるために昔からあるらしい。垢擦りとマッサージをしてくれる男性がいて、言われるままに横になるとからだをもみくちゃにされた。お尻が痛い上に肌までひりひりになる。しかしこの日はこれで終わらなかった。
 
ハンマムの帰り道、後ろから「にほんじんですか?」と声をかけられる。振り向くと8、9歳くらいの少女が。名前はサクラと言い、話をするとどうやら彼女のお父さんは日本人らしい。 家にこいというのでノコノコついて行く。すこし怪しいと思ったが彼女の目があまりにきれいだったので信じる事にした。家に着くとモロッコ人のお母さんに「どうぞどうぞ、」と日本語で出迎えられてい驚くが一時間ほどおしゃべりをしてホテルに帰る。ホテルでまたおなかがちぎれるほどクスクスを食べ寝る。
 
 
2月19日
朝9時半出発。映画のセットを見に行く。ワルザザードは映画の街でもある。今までに「アラビアのロレンス」をはじめ、「スターウォーズ」や、砂漠のシーンを使う映画はこの町を中心にした場所でとられている事が多いそうだ。しかし見たのはぼろぼろになったエジプトの宮殿や村、チベットのお寺でした。すこし気が抜けた感じ。
 
長居をせずすぐにアトラスを越えてマラケシュに向かうことにする。しかし途中車が故障したので小さな村で修理。その間村の中を探索、ロバが車の代わりに使われておりロバの駐車場(駐ロバ場)があった。市場には牛の首が転がっていた。こんな小さい村が興味深い。
 
アトラスを越えると緑がどんどん増えていく。緑があるだけで豊かに見える。最初に泊まった同じホテルに到着。ここでモハメッドと別れる。別のお客がもう待っているらしい。まだ昼過ぎだったのでジャマ・エル・フナ広場に行き、遅い昼ご飯を食べる。羊の肉が抜群にうまい。
 
満腹のおなかを抱え、町をぶらぶらする。何もお土産を買っていないので木のしゃもじを5種類買う。ずいぶん高く値段を言われたのでがんばって交渉。半額までが精一杯だった。これがこちらの商売の方法だから仕方ない。迷路のような町を思い出すように、そして忘れないように歩く。今夜が最後のモロッコだ。見晴らしのいいカフェでテをいただき、町が暮れていく様を眺めながら旅の話をする。夜11時頃ホテルに帰る。
 
 
2月20日
朝7時起床。早めの朝食をとり荷物をまとめて空港へ。バルセロナへ帰る。バルセロナの空港から電車に乗り換えるとようやくドッとからだに疲れがでる。それぞれの家に帰る。次の日から一週間、風邪に苦しんだ。
 

 
 
 
 
 葉っぱを器用に折り紙のようにしてラク
 ダやガゼル、蛇など作っていた。
 
 ガソリンスタンドに入ると、ロバが給油
 していた!?
 
 怪しい映画撮影施設。砂漠だけ本物。

 車の修理のために立ち寄った村のロ
 バ。たくさんいました。
 
 マラケシュの夜。屋台から立ち上る蒸
 気と人の熱気。

 

 
 
    

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