三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2004 祭りとアートに出会う島
 
 
2004 秋のスタンプラリー 南川祐輝と歩く
   
『おひるねハウスと島の名建築』
 
写真リポート
1.松岡徹『宝船さちかぜ』             2.木村崇人『ガリバーの目』
3.二十段東小屋                    4.となりのおみせのとなりの小屋
5.松岡徹『西港歓迎太鼓』              6.佐久島小・中学生『絵箱』
7.松岡徹『大和屋観音』               8.松岡徹『ノンとビリーだ』
   9.平田五郎『佐久島空家計画/大葉邸』       10.南川祐輝『おひるねハウス』
11.西の郷入り口の小屋               12.天神の浜の小屋
13.前田のタバコ小屋                14.ざれの畑の小屋
15.入ヶ浦口藁小屋                  16.入ヶ浦口銀の小屋
17.秋葉山登り口小屋                18.寺下の小屋
  19.松岡徹 『海神さま』      20.松岡徹 『むかしむかし』
 
 
 
【関連情報】
 南川佑輝展 『おひるねハウス 』
 南川佑輝と歩く 「おひるねハウス」と「島の名建築」参加者募集
 南川祐輝展 「おひるねハウス」 制作リポート
 南川祐輝展 「おひるねハウス」 写真リポート
 アノニマスアーキテクチュアスタヂオ

■ 開催日:2004年11月7日(日)
■ 参加人数:20名


 
 
◆ 定着した佐久島でのスタンプ
  ラリー、その起源

 
佐久島で、2002年にはじめておこなったスタンプ・ラリーは「弘法巡り+アート・ピクニック」です。その頃はまだ、佐久島に常設展示作品は平田五郎による『佐久島空家計画1/大葉邸(庭のみ)』しかなく、この最初のスタンプ・ラリーは、「アーティストが制作にあたってインスピレーションを得た場所」をポイントとし、実際の作品は弁天サロン内ギャラリーに展示、という、今から考えると苦肉の策、という内容でした。
 
けれど、とっかかりはなんであれ、スタンプラリーというちょっとしたゲームをきっかけにして島歩きをするのは楽しい、という感想は多く、その後、スタンプラリー(=アート・ピクニック)は恒例行事となりました。プロジェクトがスタートして4年目の今年、島内各所にすでに9点となった常設展示作品を巡ることは、「アート・ピクニック」と呼ぶにふさわしい充実感があります。
 
◆ 恒例のスタンプラリー、
  今期のテーマは“建築”です

 
そして、秋のスタンプラリーのテーマは、同時期に開催される南川祐輝展にちなんで“建築”としました。建築家である南川祐輝の視点で選んだ佐久島の名建築とは、島民が日常生活の中で使っている農機具や漁具を入れる小屋のことです。
 
会期中いつでも誰でも参加できるこのスタンプラリーは、佐久島に常設展示されている作品8点と、新たに完成した南川祐輝の「おひるねハウス」そして、南川がえらんだ小屋10の計20ヶ所のポイントを、スタンプシート片手に島歩きを楽しむ、というものです。
 
「南川祐輝と歩く おひるねハウスと島の名建築」は、20ヶ所のスタンプ・ポイントから小屋とおひるねハウスの11ヶ所を南川自身の解説を聞きながら歩く、というもの。南川は、ひとつひとつの小屋を選んだ理由、魅力のポイントなどをていねいに説明していきました。
 
作品ではなく、普通の小屋の前に集まって説明を聞く参加者たちの姿を見て、島民の何人かは不思議そうに近づいてきます。小屋が名建築と聞いて、感心したり、驚いたりして、けっこう面白がっていたし、自分の小屋が突然「名建築扱い」されてまんざらでもなく喜んだりと、島民の反応もそれぞれで楽しく感じました。
 
「アートの視点で、すでにあるものの魅力を再発見する」という佐久島でのアート・プロジェクトに一貫して流れているコンセプトが、この島巡りの中でもきちんと提供されていたと思います。佐久島の楽しみ方は、何通りでもあるのです。
 
(文責/オフィスマッチングモウル 内藤美和)
 
「おひるねハウス」は説明を聞くより体験した方が楽しい
小屋を巡る人々。結構可笑な光景か

ひとつつずつスタンプを押す楽しみ
2004年度全記録
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

小屋の魅力を語る南川祐輝
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