三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2008 祭りとアートに出会う島
 
 
青木野枝展
『空の水/佐久島』 写真リポート 2
プライベートビーチみたいな丹梨海岸から空に生えているような『空の水−海』
3月8日 8:34 a.m. 満潮時撮影  3月8日 11:20 a.m. 干潮時撮影
丹梨海岸は砂ではなく小石の浜。さざなみが、小石と作品に打ち寄せる
 

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【関連情報】
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■ 開催日時/
  3月1日(土)〜6月1日(日)
■ 第1会場 :
   佐久島西地区 白山社東側
■ 第2会場 :
   佐久島東地区 丹梨海岸
■ 協力/
  島を美しくつくる会のみなさん

 
 
 
『空の水−海』
 
丹梨海岸。これまで佐久島のアート・プロジェクトでは一度も会場になったことがない。その場所へは、他の海岸から行くことができない。山道を登り下りして、はじめてたどり着くことができる場所だ。島の人も滅多に訪れることはない。
 
展覧会の会場を探して、島中をくまなく歩いた青木野枝は、その海岸を訪れた時、そこに作品を置くことを決めた。
 
丹梨海岸での作品設置は、島の活性化事業をサポートする有志の集まり「島を美しくつくる会」のメンバーの協力で実現した。作品はパーツに分けて島に運びこみ、島内で溶接して組み上げた。それを小型の船に乗せて丹梨海岸まで運んだのである。
 

 
佐久島の海岸は潮の流れの加減で、浜辺ごとに様相がずいぶん変わる。丹梨海岸は砂浜ではなく、すべて小石が集積した浜辺だ。小石の浜辺というのは不思議な空間である。静かにうち寄せる波が引いて行くその時、海岸には小石が波に引かれる硬質な音が静かに響く。
 
そんな秘密の場所、不思議な空間に青木野枝作品『空の水−海』が置かれている。円形の底に4本の鉄の棒が空に向かって伸びている。波打ち際に5つ、並んでいる。
 

 
作品は鉄でできているので、設置の数日後には潮風とうち寄せる波によって錆はじめた。また、空中に伸びた鉄の棒は、風が吹くと揺らいでいる。鉄という素材でありながら、色が、形が移ろっていく。
 
誰もいない海岸で、『空の水−海』を眺めていたい。うち寄せる波も、吹く風も、全部作品の一部になる。

 
(文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和)
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

4月の丹梨海岸はハマダイコンの群生が咲き誇る。とても、キレイです。
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