Office Matching Mole on the Web/週刊モグラ屋通信 13



 週刊 モグラ屋通信 第30号 2001.2/3  


内藤です。開催間近の 世界劇場会議 国際フォーラム2001 ですが、本日私が担当しているフォーラムのプレイベント バトルセッション 劇場はリングだ! の情報コーナーを更新しました。どうぞご覧下さい。2月8日に開催されるプレイベントの方は、当日券もありますので、たくさんの方のお運びをお待ちしております。また一週間後の2月10日には池田が担当している 『ジャズの街角 PartV−内田修ジャズコレクション−/アメリカンファッション 1940’s−1960’s』 も岡崎市美術博物館でスタートします。こちらも是非ご高覧くださいますよう、お願い申し上げます。
 
さて、2月2日。今年は1月に入ってから怒涛の忙しさが続き、モグラ屋恒例の初詣 (事務所の) ができずにおりましたが、ようやくこの日、時間を見つけて数時間ほど池田とふたりで市内の神社を巡ってまいりました。追われるほどに仕事が入りつつある最近の状況 (追われている一因として、私たちの仕事の仕方の要領が悪いということもかなり、ある) は、暇を持て余していた一年前に比べるとありがたいことですが、やはり年の始めに改まった気持ちで自らに、そして目標に向かい合う時間を持つということは必要なことに思えます。今年は池田のリクエストで岩津天満宮、伊賀八幡宮、龍城神社、というコースをまわることになりました。岩津天満宮というのは、天神さんですね。たぶん県下ではいちばん大きいんじゃないかな? 平日なので人影はまばらですが、受験生の親という雰囲気の人たちがちらほら。お参りする前にはちらっと雨がぱらついていたけれど、長い石段を登ると明るい陽が射してきて、ふたりしてなんだかいい気分でした。私たちは「頭が冴えまくりますように」と、石でできた牛の頭をふたりでなでなで。天神さんらしく梅の木が多くて「只今二分咲き」という看板はあるものの、ぜんぜん咲いていなかったけど、つぼみはもうかなり柔らかで色づいていました。なんとはなしに季節は春に向かっているのだと思うとますますいい気分になりますことよ。
 
次に向かったのは、伊賀八幡宮。昨年の初詣もここを訪れたわけですが、さらなる飛躍を祈願するモグラ屋ふたたび参上! っていうと時代劇か暴走族みたいかもね、土竜屋参上! 漢字で書くとさらに怪しい。どっちにしてもアナクロ……。さて、お参りをすませた後、池田の「今年はここでお守りを買いましょう!」というひらめきを受けて社務所へ向かいました。私は、この手の池田のひらめきというのをわりと大切に考えています。なぜというと、私という人間は基本的にそういうひらめきというものがないからで、それとは逆に池田はひらめきというかその手のカンが冴えているからです。オフィス マッチング・モウルはかくのごとく、なにかと敏感な人間とすべからく鈍感 (たぶん悪霊の巣に入ってもほとんどへっちゃらではないかというほどの) な人間によってバランス良く構成されているのです。というわけで、伊賀八幡宮の社務所のガラス窓に張り出されていた「お守りの効用」みたいなものに目を凝らしてみる。そこには「交通安全」とか「安産」とかいろいろ書かれていまして、ふたりで熱心に読んでいると、神社の人がガラス窓を開けて「どんなお願いなんですか?」と聞かれたので速攻で「仕事の成功!」と答えたのは私。ではでは、と交通安全とは値段も見かけもワンランク上のお守りを差し出して「徳川家康もここで戦勝祈願をしたんですよ。 (そして天下を取ったんですよ) 」と三河人の琴線に触れてくるというか、野望を持った人間の弱みを突いてくるセリフを……。それで、すっかりその気になってお守りを購入し、ご満悦な私たちでございました。上の写真はその時のご満悦な池田。
 
で、右の写真が家に帰った後で「しかし徳川家康ってしょっちゅう負けてたのよね。どうしてあんなに負けても『街道一の弓取り』って言われたのだろうか? でも、最終的に勝ったからいいのか。どうでもいいけど、家康の残した有名な『人生は重い荷を負うて長い道をゆくが如し』っていうのをある程度以上の年齢の岡崎市民はみんな知っているけどそれは全国的にもそうなのだろうか?」とか考えていた内藤 in 伊賀八幡宮。その後、締めとして岡崎城のたもとにある龍城神社にお参りして2001年のモグラ屋初詣ツアーを修了いたしました。そうそう、その後ちょうどランチタイムだったので、お城のすぐそばの岡崎ニューグランドホテルの9階のレストランで昼食 (とうぜんサービスランチを注文) を。私たちにしては贅沢なおひとりさま当たり1500円税別なり。修羅場時の吉野家の牛丼並400円とはたいへんな違い。これも1年の最初の贅沢と自らに言い聞かせるつつましい私たちでした。
 
吉野家と言えば、同じ週に池田が『いつもの並』を買って事務所に来たことがあったのですが、その時二人分の牛丼に三人分のお箸が入っていたのです。それを見た池田が「あっ、ガニモ君のだ」と言うので、「何? そのガニモ君って」と尋ねると、どうも人数分より多くお箸が入っていたり、外食先で同様に余分にお茶が出たりすると、その余分は「 ガニモ君 のだ」ということになっているらしい。思わず「それは 座敷わらし なのでは?」と返したのは私です。しかし、その後ガニモ君の語源を無駄に調査した池田は、いっしょにそのことばを使用していたと思っていた元同僚 (東京で勤めていた画廊の) に電話で「そのことばに覚えがない」と言われて、オフィス マッチング・モウルには たとえ解明されたとしてもあまり意味のない謎 がまたひとつ増えてしまったのでした。誰かガニモ君の語源をご存知の方は教えてください。さて、目の回るほど忙しい一週間が始まります。がんばるわ、お守りもあるし。
 
 
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 週刊 モグラ屋通信 第31号 2001.2/23  


内藤です。相変わらずたいへん貧乏暇なしのオフィス マッチング・モウルでございます。 世界劇場会議 国際フォーラム2001 で私が担当しておりましたプレイベント、 バトルセッション 劇場はリングだ! は2月8日、大盛況のうちに無事修了しました。愛知芸術文化センター内にある愛知県芸術劇場小ホールは250席満席状態で、観客のアンケートではなかなか好評を得ていたこともわかり、なにはともあれ一安心でした。一方、池田が担当している岡崎市美術博物館の 『ジャズの街角 PartV−内田修ジャズコレクション−/アメリカンファッション 1940’s−1960’s』 は、まだまだ開催中で、池田は土日返上で現場で缶詰になって目の回る忙しさです。
 
そんなこんなでばたばたする中、 ファン・デ・ナゴヤ美術展2002『仲介者たち』 に参加する作家が最終的に決定して、展覧会の準備は次の段階に入ろうとしているのでした。ちなみに、以前紹介した 設楽知昭、小川信治、染谷亜里可 、今村哲 の名古屋地区在住作家4名に加えて、名古屋出身の 伊藤誠 と学生時代を名古屋で過ごして現在はバンコク在住の 小林孝亘 の2名、計6名の作家によって展覧会が開催される運びになりました。こちらは来年1月に開催予定。随時、情報はお知らせいたします。
 
前回のモグラ屋通信の更新後は、上記以外にもオフィス マッチング・モウルが事務局になる 『@port』 の会議もございました。それから、他にもほぼ毎日ばたばたばたばたと打ち合わせ等で事務所を出たり入ったり。今週あたまには、池田と東京出張へでかけていくつか打ち合わせをしてきました。せっかく久しぶりに東京へ行ったのだからと 東京国立博物館 で開催されていた表慶館と現代の美術 美術館を読み解く』 東京オペラシティアートギャラリー で開催されていた 『出会い』 展を見てきました。ふたつのタイプの違う展覧会を見て、どちらにも共感する部分ととまどいを感じる部分がありました。そこから、今、自分が何を考えているのか? どんなアートを提示しようとしているのか? ということが浮かび上がってきたりします。とまれ、その答えは私たちの仕事の上で表していくほかはなく、「鳥は鳥に 人間は人間に 星は星 風は風に」 (by 大島弓子/名作『綿の国星』より)そして、わたしはわたし、モグラはモグラ……ということでしょうか。東京で仕事も含めてたくさんの課題、宿題を抱えて事務所に戻り、溜まりに溜まった事務作業を鬼のように片付けつつ、今週土、日曜日は大阪へ トヨタ・アートマネジメント講座大阪セッション『アートマネジメントに必要な発想の転換』 にでかけてきます。ではまた来週。
 
 
     
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