Office Matching Mole on the Web/週刊モグラ屋通信 20



 週刊 モグラ屋通信 第48号 2002.1/31  


新年のご挨拶をする間もなく一ヶ月が過ぎてしましました。前回更新以来、オフィス・マッチング・モウルは大晦日は佐久島で過ごし、引き続き新年も佐久島で迎えました。息つく暇もなく大雪の中、3日から ファン・デ・ナゴヤ美術展2002『仲介者たち』 の搬入。翌日も搬入。5日から展覧会スタートで20日までほとんど会場に詰めていたのはワタクシ内藤でございます。一方池田は4日から佐久島で 松岡徹による特別展『思い出の宝物』 の展示と会場詰めをしておりました。この時点でふたつの展覧会を同時進行。そして、1月8日には佐久島にて八日講祭りが開催され、この日はワタクシも佐久島入り。しかし、翌日には、名古屋で展覧会のテレビ取材の立会いのため島から飛んで帰るなり。13〜14日、今度はトヨタ・アートマネジメント講座 Vol.41 名古屋セッション の事務局として愛知芸術文化センターで受付など、ふたりで裏方作業。愛知県文化情報センターのスタッフの方々、たいへんお世話になりました。TAMの講師のみなさん、すばらしいお話をありがとうございました。そしてそして、遠いところ熱意を持って参加してくださった受講者の方々にこの場を借りて心からお礼申し上げます。たくさんのすばらしい出会いがございましたでしょうか? そして翌日から『仲介者たち』の現場。受付アルバイトを無理矢理お願いしたオフィス・リカの戸田理佳子さん、本当にお世話になりました。名古屋市民ギャラリーのスタッフの方々にも、一方ならぬご協力をいただきました。ありがとうございました。出品作家の方もお疲れ様でした。落ち着いたらみんなで打ち上げしましょう。最後になりましたが、各地からお運びいただき、展覧会をご覧くださったみなさま、感謝の気持でいっぱいです。たくさんの協力者に支えられてこの展覧会をつくりあげることができました。本日は、一部会場写真を出品作品リストを更新しました。引き続き、リポートを書きますので、展覧会は終わりましたが、こちらのウェブサイトはしばらく更新いたします。
 
そして佐久島では、いよいよ明日から平田五郎によるアーティスト・イン・レジデンスがスタートします。これは、「いわゆる直島・家プロジェクト方式」で古い廃屋となった民家を作家の手によって作品としてよみがえらせるという試みです。しかし、佐久島が直島と違うところは、実際に文字通り土木作業も含め「作家の手によって」作業がおこなわれ、その結果として古い空家が再生されるところでしょう(涙)。私たちは、このプロジェクトを『佐久島空家計画 大葉邸』と名付けました。足を踏み入れることもできなかった空家の庭は、島の有志と役場の担当者とモグラ屋の共同作業によって、掘り起こされてすでに雑草の根は取除かれました。おかげでまだ足腰が……。いよいよ明日、平田五郎が佐久島にやってきます。そして、一ヶ月間、島の人たちの協力に支えられながら、別の空家に寝泊りしつつ、コツコツと空家の作品化に取り組みます。そんな平田五郎といっしょに、あなたも制作のお手伝いをしてみませんか? アートが好きな方(平田五郎が好きな方でも可)、古い民家が好きな方、島が好きな方、『鉄腕ダッシュ』のダッシュ村みたいなことをしてみたいと思っている方、単に暇な方、力を持て余している方――、そんなあなたが必要です。興味のある方は、平田五郎によるアーティスト・イン・レジデンス ボランティア募集のお知らせをご覧ください。平田五郎と佐久島島民とモグラ屋といっしょに、佐久島でさわやかな汗を流してみませんか? ご連絡お待ちしております。制作中の見学者は自由です。お気軽に会場へお運びください。3月2日〜31日まで、完成した作品と記録を展覧会として公開します。お楽しみに!
 
現在進行形の仕事
ファン・デ・ナゴヤ美術展2002『仲介者たち』  企画・制作・運営/展覧会は終了しましたがウェブは1月31日更新
・ 三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2001 祭りとアートに出会う島』 企画・制作/1月31日更新
 
 
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 週刊 モグラ屋通信 第49号 2002.2/20  


外からやってきた人には、「島の人かと思った」 (そのココロは「モンペとか作業着が似合いすぎ」、「化粧くらいしろよ。もう年なんだからさ」、「軽トラが似合っているよ」、「すごい三河弁だな」等々) と言われ、佐久島の人には「あなたみたいな都会の人には…(以下略)」とか言われてしまう内藤です。くすん。岡崎のどこが都会なんだと思う今日この頃ですが、やっぱり洗練されたアートな人間性は隠せないのか (強がり)
 
昨年夏から本格始動した三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2002 祭りとアートに出会う島』。4回目の展覧会となる 平田五郎による空家再生プロジェクト が、現在鋭意進行中です。2月1日から現地に滞在して制作に邁進するアーティスト。1ヶ月という限られた時間の中で、作家の提示したへヴィなプランを遂行するため、作家自身は当然のことながら、島の有志の面々、そして、現在まで のべ68人もの学生を中心としたボランティア が制作のサポートに駆けつけてくださっています。 愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、京都精華大学、大阪芸術大学短期大学部のみなさん、本当にありがとう!  交通機関が不便なところでもあるので、泊りがけできてくださる方が多いです。時には、アーティスト・イン・レジデンスのために借りている民家に、作家を含め10人近くが合宿状態になったりもします。モグラ屋の池田は、朝、昼、晩と10人ちかくの食事をつくりまくり、家を掃除しまくり、時には洗濯もし、ほとんど「下宿屋のお母さん状態」です。で、内藤は、軽トラの運ちゃん状態。
 
画廊や美術館など、美術のための空間ではなく、地域の中で展開されるアートのかたちを探るアート・マネジメントの仕事。社会とアートの橋渡しの役割は、最初から難しいとは思っていましたが、本当に困難な仕事です。特に、社会といっても美術館や画廊の点在する都市部とは違う地方では――。時には、「社会とアートの橋渡し」が「地域住民とアーティストの板ばさみ」になったりもする。どちらの言い分が間違っているわけでもない、けれど双方の意見を同時に実現させることはできない。本を読んだり、講演を聴いたりしても絶対にわからないことだらけで、実務の経験というのは読んで字の如しで本当に有難いものです。ひとつひとつ問題をクリアしていっても、また次の問題が現れる。でも、気が付くと、スタート地点からはずいぶん前に進んでいるのよね。こうしてオフィス・マッチング・モウルは鍛え上げられていくのであった。ふっ。
 
アーティスト・イン・レジデンスも残すところ10日を切りました。平田五郎の恐るべきプランは果たしてどこまでいくのか? 一般公開は3月2日から。まだまだ制作ボランティアも募集しています。佐久島で平田五郎とモグラ屋と、汗と涙(血はナシ)を流してみませんか? 体力・知力備わった根性のある人引き続き 募集中! です。待ってるわ。
 
現在進行形の仕事
三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2002 祭りとアートに出会う島』 企画・制作/2月20日更新
 
     
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