Office Matching Mole on the Web
オフィス・マッチング・モウル 週刊モグラ屋通信 49


本日の担当:山口
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Top
Bottom

 
 週刊 モグラ屋通信 第120号 2005.7/6  

愛知万博 へ行ってきました。なんと今月中に2度も。開幕する前は「今どき万博なんて。」と万博に対して不信感を抱いていた自分は何だったのか不思議に思うほど、楽しんでしまいました。以下そのご報告をさせていただきます。もしこれから万博へ行かれる方がいらっしゃいましたら、何か一つでも参考になればと思います。
 
一度目は、以前モグラ屋通信にも書いた木村崇人さんの展示をお目当てに、朝から出かけて閉館時間までめいいっぱい万博会場のパビリオンを巡ってきました。この日は、「アート作品がある」とガイドブックなどで紹介されていた場所や、すいているパビリオンを中心に見ることに。まずリニモや入場検査待ちの長蛇の列を抜けた後すぐに、万博に来たからには一つくらい人気の企業パビリオンを見たいと思い、「 三菱未来館 」の事前予約発券機の列に並ぶと、私の直前で本日分の受付終了。ガーンと打ちひしがれてとりあえず近くの「 わんパク宝島 」内にある「ヤマムラアニメーション博物館」へ流れて行き、アニメの歴史や作り方が簡単に学べるように用意された、例えば映画の原型と言われるソーマトロープ (板をくるくる回転させると表と裏に書かれた絵が一つに重なって見えるという装置。昨年佐久島で行われた展覧会に合わせて設楽知昭さんが作成したものが「となりのおみせ」にもあります) など、体験して楽しめる仕掛けがたくさんあったのでちびっ子に混じって遊んだ後、人の多い長久手会場を早めに脱出して、 瀬戸会場 市民パビリオン に移動、早速、 木村崇人 さんの「 木もれ陽プロジェクト 」を体験してきました。
 
この作品は、太陽がもしも星型だったら、木もれ陽も星型マークになるという普段気がつかない木もれ陽の性質を実感できるもの。星型の光源の下に、葉っぱで覆われた傘をさして立ってみた後、自分の足元に無数のお星様がキラキラ光って見えたときは、魔法がかかったみたいにきれいでとっても感動しました。この感動をこの夏、佐久島で開催される「 木村崇人展 見えない力 」でたくさん体験できると思うと、夏が待ち遠しいです。
   (写真:木村さんの展示。足元の木もれ陽が星型なのがわかりますか?)
 
その後、「 瀬戸日本館 」で「群読叙事詩」という舞台を見学。出演者は約30名の20歳前後の若者たちで、彼らが円形の劇場内を駆け回ったり、一斉に動きを合わせて止まったりして、祭りのかけ声や童謡といった日本人になじみの深い台詞を読みあげるという舞台でした。内容は、現代より一昔前の感覚で作られている気がしたけれど、厳しい稽古を積んだのだろうと思われる息のあった動きや出演者の若者の真剣さという点に、近所の子供たちを温かく見守るおばさんのように「頑張っているわねぇ」、と感心してしまいました。劇場を出ると、次は「光と風の庭」というインスタレーション作品が展示された空間へ。うーん、この作品は開幕中ずっと展示されているのに、木村さんのあんな面白い作品が1週間しか展示されないなんて、もったいないと心底思いました。
 
お昼の混雑が過ぎた頃に長久手会場へ戻り、その後は夕方まで会場内の各ゾーンに設置されている「 幸福のかたち 」というテーマで作られた現代美術作品を探しながら、外国のパビリオンを巡りました。「幸福のかたち」の作品は行く前に作品の写真を見ていたためか、そこに作品があることを確認するだけで、さほど感動もなく見終わってしまったけれど、さすがに スペイン フランス イタリア といったヨーロッパの国々のパビリオンは力が入っていて見ごたえがありました。中でも イギリス館 は、自然の法則を応用した製品の説明を、参加型のメディアアートを使って紹介していて、例えば、ヤモリの粘着力を応用したテープを紹介するコーナーでは、手前のヤモリの人形の手足を動かすと、奥のスクリーンにビルを這うヤモリの目から見える風景のアニメ−ションが手足の動きに合わせて映し出されるという、子供も楽しめる内容で面白かったです。
 
夜になって人が少なくなった頃を見計らって、当日予約のできなかった「 三菱未来館 」へ行くと、50分待ちになったため並ぶことに。メインのショーは、クライマックスには正面以外にも左右と上下の鏡張りになった部分の5面に映像が映し出されて迫力があり、音も臨場感があって、高度な技術に驚きました。
 
しかし、技術のすごさに一番びっくりしたパビリオンは、何と言っても2度目に万博へ行った際に体験した「 日立グループ館 」。この日は、日中雨が降っていて天気が良いとは言えない平日の夕方5時から入場したのにも関わらず、約2時間の待ち時間だったけれど、それでも行って良かった、「これぞ万博! 」と感じたパビリオンでした。ここは、「アドベンチャースコープ」という双眼鏡のようなものを左手に、ハンドセンサーを右手に持って、ライドに乗り、ジャングルや海へ冒険に行くというショーがメイン。スコープで正面のジャングルや海などの作り込まれたセットをのぞいてみると、そこにあたかも生息しているかのように見える立体的なCGの生物が現れ、次に指示に従って自分の右手を見つめると、蝶が手にとまっている(ように見える)ではありませんか。さらに驚いたことに、手を右や左に動かしても蝶は羽根をパタパタさせて手についてきて、今度は手を逆さまにしたら、なんとそれでも蝶は手から離れずに蝶も逆さまになって正面からは見ることの出来なかった羽根の裏側や腹部が見えたのです。これは体験しなければ感動できないことだと思うので、説明するのがもどかしいのですが、非常に驚きました。また、日立のウェブサイトでダウンロードして自分のパソコンで育てた動物が、このショーの中に登場して会えたことにも、感激。「次の時代の驚きと感動に満ちた体感型エンターテインメントパビリオン」という説明に偽りはないパビリオンでした。
 
万博へ行ってみて、今は全期間入場券を購入する人の気持ちが非常によく理解できます。1日では見きることができない。でもまわりの人が、あそこは楽しい、ここは素晴らしい、と自分の行けなかったところが良かったと言う。10年後は、当たり前に見ることができる技術や物かもしれないけど、すぐそこに、今まで見たことも感じたこともないものがあると思うと、行きたくてウズウズしてしまうのが、人間というものですよね。ということで、また行きたいです。しかし、「 トヨタグループ館 」の行列は尋常じゃなかったけれど、あれに並んで見た人はいるのでしょうか (あれだけ多くの人が並んでいたので、大勢いらっしゃることは確かですが) 。もしも見た方がいたら感想を教えてください。あ、でも「ものすごく良かった」なんて聞いたら待ち時間が何時間でも行きたくなってしまうから、困ったな。
 
 
現在進行形の仕事
三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2005 祭りとアートに出会う島』 企画・制作
岡崎市シビックセンター 内田修ジャズコレクション 展示コーディネート/継続中
 

本日の担当:内藤
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Top
 週刊 モグラ屋通信 第121号 2005.8/2  

4回続けて35年前の大阪万博のことを書いてきまして、ようやく現在進行形の愛知万博、いわゆる 愛・地球博 へ行ってきましたというご報告をしようと思いましたが、残念ながら今回は時間切れ。もう、本日になってしまいましたが、8月6日からスタートする 木村崇人展 続・佐久島で地球と遊ぶ 『見えない力』 (本日最新情報を追加更新しました) の作品設置のための作品設置作業が8月2日から始まります。暑い! しかも現場は浜辺。日差しをさえぎるなにものない場所での過酷な作業が待っています。木村さんっ、がんばろう!!
 
今回の展覧会は島内の2会場で3点(+2点は嬉しいオマケ展示)の作品をご覧いただくことになりました。「風力」「重力」「ピンホール現象」など、自然科学の現象が木村崇人の手でアート作品としてあなたに届けられます。私がアートに一番求めていること、それは「作品に出会うことによって、新しい視点(世界の見方)を発見すること」。そのような力を秘めている作品こそが、私がみなさまにお届けしたい展覧会です。そして、木村崇人展はまさにそんな展覧会になるでしょう。何年か前、ゲームで「ぼくの夏休み」 (タイトルが間違っていたらスミマセン) というのが流行りました。あれは多分、昭和30〜40年代のイメージなのでしょうが、佐久島にはあのまんま、いえ、現実ですからあれ以上の、懐かしさを感じる夏休みが待っています。夏休み、といえば宿題。佐久島では理科と図工の楽しいコラボレーションがあなたを待っていますよ。海水浴場にも作品が設置されますので、きれいな海でのんびり泳ぎながら作品を見る贅沢を味わってください。
 
 
現在進行形の仕事
三河・佐久島アートプラン21 『佐久島体験2005 祭りとアートに出会う島』 企画・制作/8月2日更新
岡崎市シビックセンター 内田修ジャズコレクション 展示コーディネート/継続中
 

 
     
モグ通 BEFORE     モグ通 NEXT
 
 
 週刊モグラ屋通信 目次へ    TO HOME  

 オフィス マッチング・モウルへのご連絡、お問い合わせは E-mail/office@m-mole.com へお気軽にどうぞ