三河・佐久島アートプラン21
佐久島体験2010 祭りとアートに出会う島
 
 
学生チャレンジ企画
『すわるとこプロジェクト2の軌跡展』 写真リポート

 真っ白な空間に建築学科の学生らしくスタイリッシュに展示してみました
 
 左は完成後の作品写真。右は佐久島のお庭の中での作品のポジション等
 
 パネルでは「ウチトソト」というコンセプトを図面入りで構造から説明したり
 
模型各種も展示。四角くなったり丸くなったり試行錯誤の変遷がわかりますね
建築学科の学生らしく佐久島のお庭の模型も作りましたよ。カワイイじゃん
 
 
【関連情報】
 『すわるとこプロジェクト2』 開催のお知らせ
 『すわるとこプロジェクト2』 写真リポート
 
【参考情報】
 2008年『すわるとこプロジェクト』 写真リポート
 会場の 『佐久島のお庭』

 
【同時期開催】
 佐久島アート・ピクニック 2010
 佐久島弘法プロジェクト
■ 会期/
  7月3日〜8月31日
■ 会場 : 弁天ギャラリー
■ 企画・制作 : 
名城大学理工学部建築学科
三浦研究室有志

 
 
受け継がれるチャレンジ精神
 
学生チャレンジ企画としてベンチをデザイン、制作して設置する「すわるとこプロジェクト」は2008年、今回参加した学生の先輩たちによってスタートした企画である。彼らの制作した「すわるとこ」はその後現在まで佐久島を訪れる観光客に大いに利用され、好評を博している。今回チャレンジした学生たちは、その成果を引き継いで新たな切り口で次世代の「すわるとこ」を制作することが定められた宿命である。大げさだけど。
 
 

 
「三河・佐久島アートプラン21」はアート・プロジェクトらしく「美術」を基本にプログラムを構成してきた。状況が変化したのは2005年に南川祐輝が「おひるねハウス」を制作して以降、美術ではなく建築でしかできないことの面白さをリアルに感じ始めた。「建築だからできること」、あくまでそれを学生にも求めた。
 
第一回の「すわるとこプロジェクト」は、制作以前に何度も壁にぶつかった。学生たちのコンセプトは伝わらず、また実際にできることとできないことの区別もわかっていなかったように思う。建築の世界の流行にわかりやすく影響されていて、その辺りも実際の設置現場とスマートに結びついていなかった。
 
しかし、彼らは大変ガッツがあり、度重なる私の要求にしぶとく応えてきた。さらに制作の段になると、かなり複雑な図面をよくかたちにした。島の大工さんに何度も突っ込まれたが、それもいい勉強だ。完成した作品は3年近く経った今もまったく不具合がなく、あと何年もたくさんの人の佐久島散歩をいやす場所を提供し続けてくれるだろう。
 

 
そんな彼らの後輩たちが、今年、ふたつのテーブルセットで新たな「すわるとこ」にチャレンジしたのは、まさにバトンタッチのようで感慨深かった。後輩たちは、先輩とは逆に最初はスムーズに進み、一端完成してからジタバタした。使い勝手の良さ、モノとしての強度は先輩たちの方が上、コンセプトの明瞭さは後輩たちに軍配があがるだろうか。この「すわるとこプロジェクト2の軌跡展」には先輩たちも訪れ、熱心に後輩たちの成果を見つめていた。
 
「すわるとこプロジェクト」新旧の学生たちとの出会いは、「三河・佐久島アートプラン21」に新たな風を吹き込んでくれたように感じる。感謝の気持ちを彼らに届けたい。ありがとう。
(文責:オフィス・マッチング・モウル 内藤美和)
 
 2010年度 年間スケジュール
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■主催: 幡豆郡一色町
■共催: 一色町大字佐久島・島を美しくつくる会
■企画・制作: 有限会社オフィス・マッチング・モウル

設置も展示も終わり、いざ発表会! のプロジェクト主要メンバーたち
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